※学外講師のお名前をクリックすると プロフィールがご覧になれます。
昭和45年東北大学大学院工学研究科原子核工学専攻博士後期課程を単位取得退学、同研究科助手,同助教授を経て平成4年東北大学工学部原子核工学科核計測計装講座の教授。その後、平成14年には、新設された工学研究科技術社会システム専攻リスク評価・管理学分野を担当し、平成15年には東北大学未来科学技術共同研究センター副センター長、同センター長を経て、平成17年定年退職。東北大学未来科学技術研究センター客員教授を経て現在は(株)テムス研究所代表取締役所長。この間、高度信号処理技術、人工知能,ファジイ理論、ニューラルネットワークなどの応用による原子力の安全性の向上と大規模システムにおける人間と機械の協調に関する研究を遂行。更に、原子力技術に対する社会の受容性の問題に着目し、市民との対話に関する実践的研究を推進。2010年以降,安全探求の先進的方法論であるレジリエンスエンジニアリング(RE)の研究にも従事。研究論文,解説論文を多数刊行するとともに海外の関連書籍の翻訳も精力的に行っている。
主な著作等:
E.Hollnagel et al.(eds.); Resilience Engineering, Concepts and Precepts:北村正晴(監訳); レジリエンスエンジニアリング,概念と指針,日科技連, 2012.
E.Hollnagel et al.(eds.); Resilience Engineering in Practice:北村正晴,小松原明哲(監訳);実践レジリエンスエンジニアリング,日科技連, 2014.
E.Hollnagel; Safety-Ⅰ and Safety-Ⅱ, The Past and Future of Safety Management:北村正晴,小松原明哲(監訳);Safety-Ⅰ& Safety-Ⅱ,安全マネジメントの過去と未来,海文堂,2015.
E.Hollnagel, Safety-Ⅱ in Practice: 北村正晴,小松原明哲(監訳);Safety-Ⅱの実践,海文堂, 2019
中央大学法学部卒。南カリフォルニア大学航空安全管理課程修了。東北大学大学院工学研究科博士課程後期修了。博士(工学)(東北大学)。海上自衛隊飛行幹部を経て、69年全日空入社。72年機長。同社において、総合安全推進委員会事務局調査役、国際線主席機長など主として安全管理業務に従事、YS‐11、B737、L-1011、B767型機などにおよそ1万9500時間乗務し、99年12月退職、研究者に転身。81年に航空運航システム研究会設立に参画。95年から早稲田大学大学院人間科学研究科でヒューマンファクターの研究に従事、98年に恩師黒田勲らと日本ヒューマンファクター研究所を設立、現在は自らが主宰する安全マネジメント研究所所長。航空分野の安全性向上に大きな寄与をしたと言われているCRM(Crew Resource Management)訓練を初めて日本に導入し、その経験を活かして他産業分野における安全教育にCRMを適合化し導入する手法を提案している。本講義では航空分野におけるリスクマネジメントと題して、CRM訓練を中心にした航空分野での安全性向上に向けた取り組みと他産業分野への応用についてお話頂く。
著書:
『リスクゼロを実現するリーダー学』(自由國民社,2003年)
東北大学大学院工学研究科博士課程後期修了博士(工学)。大阪大学COデザインセンター教授。早稲田大学大学院人間科学研究科修了後、民間シンクタンクにおいて、災害心理学研究に従事。多数の事故・災害現場調査を行うと同時に、ヒューマンファクターの観点から事故分析・対策立案に携わる。2002年~2005年、東北大学に社会人大学院生として在籍。原子力問題に関して市民と専門家が対話する場(対話フォーラム)を企画・運営、現在に至る。現在は、社会的にコンフリクトのある科学技術の問題について、意見や利害の異なる人同士が対話・恊働する場の企画、運営、評価を主な研究テーマとしている。本講義では特に福島事故以降の科学技術コミュニケーションのあり方についてお話頂く。
著書:
『対話の場をデザインするー科学技術と社会のあいだをつなぐということ』(大阪大学出版会、2009年)
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構研究開発推進部 企画調整課 技術主幹(研究開発推進部 研究推進課、総務部、福島廃炉安全工学研究所 戦略推進部、大洗研究所 戦略推進部兼務)、国立大学法人長岡技術科学大学技学研究院量子原子力系准教授。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。日本原子力学会理事、フェロー、同学会倫理委員会委員長、文部科学省科学技術・学術審議会専門委員(原子力科学技術委員)等を務める。また民間企業においても倫理や安全、信頼に関わる委員を複数務めている。原子力関連施設の社会受容問題を研究対象とする一方で、日本における技術者倫理教育の先駆的役割を果たした金沢工業大学科学技術応用倫理研究所に研究員として勤務し、技術者倫理教育の内容や評価方法についての研究を行った。その後、東京工業大学特任准教授を経て、2015年度より現職。本講義では、ケーススタディーを取り入れながら、安全性向上を目指し、個人や組織がどう対応すべきかを倫理の視点でお話しいただく。
著書:
共著『実践のための技術倫理─責任あるコーポレート・ガバナンスのために(東京大学出版会)』、『技術者倫理(放送大学)』、『不合理な原子力の世界(五月書房)』
宮城学院女子大学学芸学部教授。博士(文学)(東北大学)。臨床心理士。大川小学校事故検証委員会調査委員(2014年3月まで)。原子力発電所運転責任者にかかる講習講師。産業・組織心理学会常任理事。日本人間工学会代議員。医療安全心理・行動学会理事。学生時代は高度視覚認知機能の研究に従事し、「視覚的注意の時間・空間特性と誘導要因の解析」で博士(文学)授与。日本学術振興会特別研究員、(株)原子力安全システム研究所(PD)を経て現職。産業現場のヒューマンエラーを低減させるための対策立案に心理学者として関わる。全国の様々な産業現場を視察し、ヒューマンエラー低減に関わる講演・コンサルティング活動に従事。東日本大震災発災時に富岡町にいて、ヒッチハイクで仙台に帰った経験を持つ。近著に「ヒューマンエラーの心理学」(日本労務研究会)がある。
著書:
『心理学から考えるヒューマンファクターズ』(有斐閣ブックス、共著)、『『ヒューマンエラーは裁けるか―安全で公正な文化を築くためには―』(東京大学出版会、共訳)
東京工業大学 機械物理工学科卒業、同大修士課程(原子核工学)修了、博士(工学)(長岡技術科学大学)。1983年東京電力㈱入社。福島第一、第二、柏崎刈羽の各発電所、本社原子力関連部署にて、主に原子燃料、安全に関わる仕事に従事。また、日本原燃㈱再処理計画部副部長、東京支店荻窪支社副支社長も経験。1995年から1年間Harvard大学日米関係プログラムアソシエイト。3.11東日本大震災時には、福島第一原子力発電所ユニット所長(5,6号機)の立場で免震重要棟に泊り込み事故対応に当たる。その後、本店原子燃料サイクル部長、原燃輸送㈱代表取締役社長、国際廃炉研究開発機構専務理事、日本原子力発電㈱フェローを経て、現在東京電力ホールディングス㈱フェロー、長岡技術科学大学客員教授。事故対応の経験をレジリエンスエンジニアリング(RE)の方法論を用いて広く安全性の向上に役立てようと活動している。本講義では、福島第一現場での事故体験をベースにREを用いたアプローチについてお話いただく。原子炉主任技術者、第一種放射線取扱主任者。
主な論文(共著)
「福島第一原子力発電所事故対応の分析に基づいたSafety-IIの概念活用による安全性向上のための研究」(人間工学、54(1)、pp.1-13、2018)
「福島第一原子力発電所における冷温停止状態達成過程に着目した教訓導出」(人間工学、54(3)、pp.1-11、2018)
「福島第一原子力発電所における事故対応ワークロード分析に基づく緊急に対応力向上の関する研究」(日本原子力学会和文論文誌、18(2)、pp.55-68、2019)
1973年東北大学大学院工学研究科原子核工学専攻修士課程修了。1985年 工学博士(東北大学)。1973年動力炉・核燃料開発事業団大洗工学センター研究員、プラント工学室 担当役、炉心技術開発室長等を経て、2001年核燃料サイクル開発機構国際・核物質管理部長。2003年日本原子力研究所国際協力室長。2005年4月東北大学大学院工学研究科教授。2012年3月定年退職、東北大学名誉教授。2012年6月より2018年3月まで東北大学特任(客員)教授。専門分野は、原子炉物理、原子炉の炉心設計・安全性評価、放射性核種の分離核変換、燃料サイクル、リスク評価・管理である。平成21年から日本原子力学会国際活動委員会委員を務める。また、主な社会活動分野では、OECD Nuclear Energy Agency, Nuclear Energy Agency Reactor Physics Committee委員、原子力安全委員会原また、宮城県の女川原子力発電所2号機の安全性に関する検討会の座長を務めた。
主な論文(共著)
“Study on method to achieve high transmutation of LLFP using fast reactor”, Toshio Wakabayashi, Yoshiaki Tachi, Makoto Takahashi, Satoshi Chiba & Naoyuki Takaki, Scientific Reports (2019) 9:19156.
“Conceptual Study on Recriticality Prevention Core Having Duplex Pellets with Neutron Absorber in Outer Core in a Fast Reactor”, Toshio Wakabayashi, Makoto Takahashi, Naoyuki Takaki, Yoshiaki Tachi and Mari Yano, Science and Technology of Nuclear Installations, vol.2019, Article ID 2753789, 6 pages, 2019.
“Method to Reduce Long-lived Fission Products by Nuclear Transmutations with Fast Spectrum Reactors”, Satoshi Chiba, Toshio Wakabayashi, Yoshiaki Tachi, Naoyuki Takaki, Atsunori Terashima, Shin Okumura, Tadashi Yoshida, Scientific Reports volume 7, Article number: 13961 (2017)