前職の電気通信大学の同僚の佐藤俊治先生が研究会のついでに立ち寄ってくれました.佐藤先生は脳科学の専門家で,脳内で感覚・運動系情報がどのように処理されているかを観測・モデル化・応用しています.

在職時代に彼の研究紹介を聞いたのですが,その中で印象的だったのは,盲点補完メカニズムを用いた画像のノイズ除去でした:生物の視覚には,その機能上,盲点があるのですが,普段,我々はそれを「真っ暗な点」とは認識していません.これは,その「見えない部分」を周辺の視覚情報で補完しているからです.彼の研究は,その補完機能をモデル化&模擬することでノイズだらけの画像から元の画像を復元できる,というものでした.

数理モデルを用いた画像処理専門家ということで,画像(縦と横が繋った点の上の情報)処理の観点から,道路ネットワーク上の渋滞(交差点で繋った道路リンク上の情報)が時間とともに進展していくパターンの分析・分類方法についてアドバイスをもらいました.ありがとうございました!!

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