東北大学工学研究科 技術社会システム専攻
石鍋 隆宏 教授 教授 石鍋 隆宏 Takahiro Ishinabe バリュープロポジション講座
情報感性工学分野

教員紹介

豊かで幸せな暮らしを創る
感性価値の高い情報システムの構築を
目指して

デジタルトランスフォーメーション(DX)が人々のライフスタイルを変えてきたように、今後の社会では、現実世界とデジタル世界との融合が重要になってきます。このような社会に向けて人に優しい情報システムを構築していくためには、人が情報をどのように感じ、そして受け取るのかという人の認識や理解、感性と情報との関わりを明らかにし、それを基にした人との親和性が高いディスプレイ技術を構築することが重要です。

MISSION

人は日常生活において多くの情報を視覚から得ていると言われています。そしてデジタル情報と人とをつなぐインターフェースがディスプレイです。ディスプレイ技術は、これまでに高画質化、高機能化など目覚ましい発展を遂げてきました。しかし、その一方で人に対する負担はますます大きくなってきています。このような課題を克服し、将来の持続可能な社会を実現するためには、人への負担が少ない情報システムの構築が不可欠であると考えています。

私たちの研究室では、情報端末の存在が気にならなくなるような人に優しいディスプレイ技術の構築を目標として、光の制御技術とその応用に関する研究を行っています。

人の認識や理解、感性と情報との関わりを明らかにし、ディスプレイで表示されるデジタル情報が現実の物体に見える、そのようなデジタル情報を制御する技術を構築します。これにより人との親和性が高い、人々の生活をより良いものに前進させる、性能向上ではなく新しい感性価値を創出するこれまでにないヒューマンフレンドリーなデバイス技術を構築できると考えています。将来的には、視覚から得る情報を制御すると共に、視覚以外の感覚との融合により新たな体験価値を創出することができかもしれません。

私たちは、現実世界とデジタル世界をつなぎ、デジタル情報によって人の心や生活を豊かにする、そのような情報技術を作っていきたいと考えています。