東北大学工学研究科 技術社会システム専攻
福川 信也 准教授 准教授 福川 信也 Nobuya Fukugawa ソーシャルシステムデザイン講座
知的財産分野

教員紹介

経済学的視点から考えるメリットとは? 経済学を学ぶメリットの一つに、需要・供給というシンプルな分析ツールを用いて、社会全体にとって望ましい状態を考察できる、という点があります。長期的・俯瞰的に技術と社会の関係性を考える際に経済学の視点は非常に有効で、とりわけ技術に関する政策の設計・評価を行う上で重要となります。例えば、そもそも政府が市場(民間企業が利潤を求めて行う経済活動)に介入する必要があるのか、その政策は企業や個人の行動にどのような影響を事前・事後的に与えるのかについて、時流や感情でなく、理論に基づいた判断を下せるようになります。このような力を養うことは、政策立案者のみならず、技術に携わるあらゆる人にとって必要と言えます。

MISSION

人間の幸福には様々な尺度がありますが、その一つに生活水準(物質的な豊かさ)があります。経済学では生活水準を規定する幾つかの要因のうち、とりわけ新技術の創造と普及(イノベーション)を重視しています。新技術の開発には多大なコストがかかり、投資費用を上回る収益が見込めなければ、どれほど社会的に重要であっても技術は開発されません。また、どれほど洗練された技術でも社会に普及しなければ意味がありませんし、初歩的な技術であってもその組み合わせの妙によって社会に絶大なインパクトを与えるものもあります。その意味で新技術の開発と普及は生活水準を改善する両輪と言えます。

本研究室では、大学・公的研究機関で行われている研究が企業の技術開発に与える影響(スピルオーバー)、新技術が社会に普及する上で起業(アントレプレナーシップ)の果たす役割、イノベーションやアントレプレナーシップを促進する政策の効果や効果を生むための条件等について、定量分析的アプローチから実証研究を行っています。研究・教育活動の詳細については研究室HPをご覧下さい。

研究室志望の方は個人ホームページをお読み下さい。
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