東北大学大学院工学研究科技術社会システム専攻は、平成14年度の発足以来、工学と社会システムの融合領域を核として、積極的な展開を進めています。知的財産や技術経営に関する経営工学の観点からの基礎教育に加えて、工学と技術に関わる現代社会の複雑な諸問題を系統立てて分析し、その解決策を総合的な視点から生み出す考え方と方法を教育、研究しています。
具体的には、機械工学、電気工学、化学工学、材料工学、経営工学、交通工学などの工学と技術の理解を基盤にして、現代社会と密接に相互作用する技術システムを対象とします。数理モデルをベースにした工学的アプローチに基づいて、そのシステムの分析方法、設計方法を探究します。教育・研究の対象とする具体的なシステムとしては、エネルギー社会システム、物質社会システム、ネットワーク社会システム、リスク社会システムなどです。このように技術社会システム専攻は、新たな学問分野の開拓と学理構築をめざして、常に工学のフロンティアの拡充をめざしています。